「いつか」を決めてストレス解消~タスクペディアの使いみち③

てんかん発作を抑える方法は、薬や手術だけではありません。

食事・運動療法、発作の誘発要因となる睡眠不足、ストレスや疲れを減らすことなども効果があります。

こうした日常生活の中での治療をやりやすくするツールのひとつとして、こけしは「タスクペディア」を2018年から活用しています。

ちょこちょこツイートやブログで紹介しているので、フォロワーさんやパープルカフェの参加者さんから質問されることが増えてきました。

「タスクペディア」とはADHD当事者の小鳥遊さんが開発したタスク管理支援ツールで、だれでも無料で使えます。

※ダウンロードや使い方の動画などはコチラから→https://www.taskpedia.club

 

「タスク管理」は「仕事」のイメージが大きいかもしれませんが、日常生活に広く活用できます。

SHIPではEXP立川の就労支援プログラムで提供したり、職員の内部研修でもタスク管理を勉強して支援に活用していますが、職員と話すと「仕事に限らずなんでもタスク管理思考になった」とよく聞きます。

小鳥遊さんからも「こけしさんはタスクペディアの使い方がおもしろいですね!」とよく言われますので、ビジネスとはちがった視点での使い方を紹介してみようと思います。

 

「いつかやろう」と思うことを片づける

 

今回は「いつかやるつもりのことを片づける」タスク管理を紹介します。

「この本を読もう」「あの人に連絡しよう」「部屋を片づけよう」・・・

今すぐでなくてもいいけど、いつかやりたい、やらないとと思ってできずにいることって、頭に浮かびませんか?こけしは大量にあります。そして日々増え続けています。

タスク管理をして気づいたのは「いつかやろう」と頭の中で思っていると「そのいつかは永遠に来ない」ということです。

「いつかやる」を「すぐやる」手段のひとつが「いつ」を具体的に決めることです。

https://twitter.com/kokeship_10cans/status/1516295722488184833?s=20&t=8K3JE1xwz_RPUyfef7KxHQ

 

「いつか」と「五日」をかけて、「いつでもいいけどすぐできることを毎月五日にやる」ことにしました。

「タスクペディア」はカテゴリーを「仕事」「家事」「治療」などいくつも自分で作れます。

ダジャレ好きなので「やってみっか(三日)」「やってみよっか(四日)」など、「いつかにやるタスク」シリーズを作成しました。「好きなものをからめる」のも動きやすくする方法のひとつかな~と感じています。

これで毎月一個以上は何かしらタスクが片づいていくわけです!

 

思い出深いのが「ホワイトボードを落ちないようにするタスク」です。

すぐにでもできるけど、何年もやらないままでしたが、具体的に何を、いつ、どんな順番でする、と決めたら、簡単に実行できました。

そして、実行した後、思っていた以上に、ストレスが減ったのです。

 

 

家の冷蔵庫に小さなホワイトボードが貼ってありました。何かで必要で大分前に100均で買ったものです。

特に必要でも邪魔でもないのですが、ときどきボトッと落ちます。裏側のマグネットが弱いためですね。そのときに少しだけイラッとします。そして拾って元に戻します。

でも取れやすいのは変わりないので、忘れたころにまた落ちて、イラっとして、戻して、忘れて、また落ちて・・・

「いつでも直せるからいつか直そう」と思って、何度これをくり返したでしょう・・・タスク化しなかったら今でも落としていたかも、とけっこう本気で思います。

 

この悪循環、てんかん発作も似ていたかもしれません。

私の場合は発作は月1回程度だったので、発作が起きると、数分気持ち悪くなり「またか・・・」と思い、直後には元に戻って、考えたくないから忘れて、本当にもう発作が起きる気がしなくなったころに突然起きてショックを受けて・・・10代のころは特に、長年こんな感じでした。

まあ、一回直せば落ちなくなるホワイトボードにくらべると、てんかん発作は簡単にはいきませんけれど、「意識して実行しないと状況は変わらない」のは何事も同じかなと思います。

実際、タスク管理を治療に取り入れた今は、毎日発作を意識して、要因など考えて、対応(タスク)を決めておくことで、発作が起きたときのショックとストレスが減り、発作自体も防いだり症状が軽減できたりしていると感じます。

てんかん発作の治療や対応についても、またぽろぽろ紹介していこうと思います。

以前紹介したブログはコチラ↓

タスクペディアの使いみち~入浴時のてんかん発作を減らす~

てんかん発作時の対応「時間を測る」~タスクペディアのつかいみち②

 

「いつか」を頭の外に出しておくだけでもいい

 

タスクペディアにはタスクを自分がやるか、自分以外がやるかなどを決める「状態」の項目に、そのものズバリ「いつか」があります。

今すぐにはやる必要がないけど気になることを「いつか」やるタスクにしておけます。

こまかく決めなくても、これだけで、実行への第一歩は踏めます。

私は「気になること」「忘れそうなこと」はまず「タスク名」だけつけてタスクペディアに出しておきます。

その後、毎月「いつかにやるシリーズ」でタスクの整理をし、片づけていきます。

「タスク」として見て、「やっぱりやらなくてもいいな」と思ったら消去することもあります。

 

頭の中で気になる「やらなきゃいけないこと」って、「やらない」と決めるか「やる」かしないと、片づかないんですよね・・・。

大したことではなくても、片づかない限りは気になり続ける・・・小さなストレスになり続けているものって、ありませんか?

てんかん発作の誘発要因のひとつに「ストレス」があります。実際自分も身に覚えが何度もありますし、てんかんでなくてもストレスで体調をくずした経験がある方は多いのでは。

「なんとなく気になること」を頭の外に出すだけでも、ストレスが減るな~ってすごく思います。

 

「いつかにやるタスク」をくり返してきて、とりあえず「タスクペディア」に出しておけば簡単なことなら、こまかくタスク作成しなくても「いつやる」と決めるくらいで実行できるようになってきました。

ちなみに今月はバランスボールデビューを果しました!その後、毎日朝の歯磨き中とお風呂上りのルーティンワークにしてインナーマッスルを鍛えていマッスル。

「タスク管理に興味あるけどにむずかしそう」「よく同じことでイライラしているかも」「いつかそのうちやろうと思っているんだけど」といった方、簡単なことをひとつ、タスク化して実行してみませんか?!