【第1面】こけしの心親知らず

こけしの心親知らず
こけしの心親知らず
こけしの心親知らず

こけしの心親知らず

「 てんかん 」「 けいれん 」という言葉は、たまたま知っていました。だから、自分が倒れて運ばれたとき、すぐに「 てんかん 」だと気付きました。

なので母にたずねました。すると、「だれにも言っちゃダメ!!」と口止めされたのです。でも、なぜダメか分からないので、友達に話しました。

するとみんなに広まり、怒られると思った私はそのまま口にフタをしました。授業中発作が起きても一人でがまんしました。「 てんかん 」「 けいれん 」の二つの言葉は誰にも言えなくなり、孤独が10年以上続きました。

20年以上経って今思います。もしあの時、母が「そうだよ」と言ってくれたら、発作の辛さは変わらなくても、親には弱音を吐けたでしょうから、孤独にはならなかったでしょう。<ただ受け入れて貰えていたら…